BenQ EW3280U レビュー |4K 32インチ HDR対応な多機能万能モニター
どうも、窓機械です。今回はBenQ様より、4K 32インチの大型モニター「EW3280U」を頂いたので、一ヶ月使った感想をレビューしていきます。
デザイン
ブラウンを基調とした下ベゼルとスタンド
このモニターは下部分以外はすべてベゼルレス
唯一のベゼルとスタンドにはシャンパンゴールド色に近いブラウンの粉体塗装が施されています。
なかなか高級感あふれるデザインで、緑と組み合わせるといい感じに
背面もシンプルで落ち着きがあります
配線はスタイリッシュに
スタンド背面は配線を入れるスペース
付属の蓋を使えばスタイリッシュにケーブルを隠せます。
ツールレスなのもポイント高いです。
スタンドには小物を置くスペース
スタンド部にはスペースが設けられており、6インチ程度スマートフォンや、付属リモコン、スマートスピーカーを設置可能。
VESAマウントには注意
EW3280Uは、仕様上 100 x 100 mmのVESAマウントに対応していますが、カバーを外して使う特性上、VESAネジ穴周りに段差が生じてしまいます。
スペーサーなどを別途噛ますことで回避できるかもですが、一部モニターアームや、VESAブラケットが干渉してしまう場合があるので、注意が必要です。
エルゴノミクス
モニター距離について
モニターが32インチ(横幅約70cm、縦約40cm)と非常に大きく、80cm程度の奥行きが推奨です。
奥行き拡張は、エクステンションデスクがおすすめ
80cmの奥行きを持つ机となると、かなり選択肢が限られますし、何より高価です。
個人的におすすめなのが、Bauhutte社のエクステンションデスク
これを使うと高さはもちろん、奥行きを25cm拡張できます。
操作面が優秀
リモコンでほとんど操作が遠くから可能
このモニターにはOSDを操作可能なリモコンが付属していて、設定を変更したり、入力切り替え、音量調整が可能です。
先述の通り、奥行きの広い机に置くことが多いので、離れててもモニターを操作できるリモコンの存在はありがたいです。
なお、リモコンの赤外線受光部分が下ベゼル中央にあるので、これが隠れるとリモコンが使えなくなるので注意です。
直感的に操作が可能なダイヤルとキー
モニター側の操作も優秀で、5キーのOSD操作用ナビゲーター、音量調整ダイヤルが搭載
特に音量調整ダイヤルは滑らかかつ、勢いで回りすぎないのでとても調整しやすいです。
ただしリモコンでほとんど操作ができてしまうため、ほとんど使ってないのが残念なところ。
4K HDRi + TreVoloスピーカーで映像視聴に最適
EW3280UはHDR10に対応
EW3280UはHDR10コンテンツに対応していて、Display HDR400(HDRでは一番控えめ)レベルのHDR表示能力があります。
なので対応グラフィックとケーブルを用意すればHDR10対応コンテンツを再生出来ます。
BenQ独自のHDRi機能
EW3280Uは、通常のHDR再生の他に、メーカー独自のHDRi再生が可能です。
BenQ HDRiはどのように没入感をもたらすのか – BenQ
Cinema HDRi
Cinema HDRiは輝度をある程度落とした上で色彩コントラストを上げることで鮮やかな映像にしています。
Game HDRi
Game HDRiはHDRを抑えつつ、暗いところをやや明るく映すことで視認性を高めています。
PCモニターにあるまじき強力な2.1chスピーカー
EW3280Uは正面に2Wのスピーカー2つと、背面に5Wのサブウーファーが搭載されています。
サブウーファーが搭載されているので低音の鳴りはなかなかのもの、安価なスピーカーより良い音を出してると思います。
ただし、アナログ音声入力端子がないのが残念ポイント(アナログ出力は存在します。)
別途DACなどからスピーカーとして使えれば更にGoodでした。
4K/32インチの高い作業性
WEBページ閲覧で文字の解像度や表示数が増える
4Kなので、フルHD表示より文字や映像、画像がきめ細やかに表示できるので、視認性が上がります。
4K 32インチの大型モニターはクリエイター用途でも光る。広い色域もGood
4K/32インチの広い作業空間はクリエイティブな用途で光ります。
動画編集で小さいプレビューが綺麗に
32かつ4Kのモニターは小さいプレビューでもFHDモニターより綺麗に表示することができます。
sRGBは99%、さらにDCI-P3は95%サポートしているので映像制作に強いです。
広いキャンパスでもしっかり表示
イラスト制作用途では広いキャンパスで描いても、全体図を細かく表示
色域もsRGB99%カバーなのでデジタル絵だけであればまず問題ないはずです。
目を保護する「アイケア機能」
4Kの大画面で作業が捗るEW3280Uですが、アイケア機能を使うことでもっと作業が捗ります。
4種類のブルーライトカット機能
EW3280Uのブルーライトカット表示は4種類
好みや用途に応じて変更できます。
資料閲覧に最適な「ePaper」機能
画面をまるで紙のように映し出す機能です。本来の見え方とは違い物の、目への負荷が大幅に減るので、テレワークやオンライン授業で資料を読んだり、ひたすらブログで文字を打つみたいな用途で強力です。
光量自動調整機能B.I.+
モニターベゼル下部には、周りの光を読み取るセンサーが搭載。
周辺の光はもちろん、表示するコンテンツに合わせてモニターの輝度、光温度を自動で調整できます。
Type-C入力対応について
EW3280UはType-C入力に対応しています。そちらについて
Type-CでノートPCと接続が可能
EW3280UのTyep-C端子と、ノートPCのType-C端子をUSB Type-C to Cケーブルで接続することで映像出力が可能です。もちろん4KのHDR入力に対応します。
なおノートPCのType-C端子は、DisplayPort Alternate Mode、またはThunderbolt 3 Alternate Modeに対応している必要があります。
60Wの急速充電が可能
Type-C接続中は最大60Wの急速充電が可能で、Tyep-C一本で映像出力と充電が行なえます。
※PC側がUSB PowerDelivery充電に対応している必要があります。
※一部ノートPCなどは利用状況により充電ができない場合があります。
一部Android端末と接続すればPCとして利用可能
Samsungの「DeX」やHuaweiの「PCモード」に対応するAndroid端末であれば、Type-C接続でPCのように扱うことが可能です。
付属ケーブルは交換がおすすめ
EW3280UにはType-Cケーブル(USB3.1 Gen1)のケーブルが付属してきますが、なかなかに硬いため取り回しがよくありません。
編み込みケーブルが柔軟性があり、頻繁に抜き差しするType-Cと相性がいいです。
私の場合はUGREEN社のUSB 3.1 Gen1ケーブルを使用しています。
価格は8万円程で安価
現在Amazon.co.jpにて8万円程度で発売されています。同じ32インチ4Kは10万円超えがほとんどなので、かなりコストパフォーマンスに優れています。
なお人気モニターのため、在庫が不安定なのがちょっと注意、入荷を待ちましょう・・・
まとめ:映像視聴から制作用途、テレワークまでこなせる安価万能な4Kモニター
EW3280Uは、4K/32インチのHDR対応+TreVoloスピーカーによる高いレベルの映像視聴はもちろん、その広大な作業空間と広い色域により制作用途
さらにType-C入力によるノートPCとの親和性で殆どの用途をそつなくこなせるポテンシャルを持った優秀なモニターです。
8万円と32インチの4Kモニターとしては安価なので、バランスがとてもいいですね
ただ、VESA、モニタースタンドの機能性の低さなど細かい点が気になるので、そこは次世代モデルに期待です。
以上、EW3280Uのレビューでした。